魂棚 -TAMADANA-
一枚の魂棚に込められた
「愛する人へのコミュニケーション」をコンセプトに
現代仏壇は誕生しました
日本に仏教も仏壇もなかった時代
きわめて素朴な棚に季節の草花や供物を捧げて
ご先祖様の霊を祀っていました
この棚を「魂棚(たまだな)」と呼んでいたそうです
魂棚の奥なつかしや親の顔 ── 去来
6世紀の仏教伝来により
豪族や貴族は現世の繁栄と来世の平安を願い
立派な寺院を建設したり
きらびやかな「仏壇」を作ったりしました
しかし 仏教と優れた文化の享受は上流階級に限られ一般家庭では
「魂棚」による素朴な信仰が続いていました
幾多の時を越えて庶民にも「仏壇」が普及したのは
江戸時代に寺請制度が始まってからと言われています
こうして家庭で受け継がれてきた
「魂棚」が「仏壇」と融合し
先祖の霊を仏教の信仰に沿って祀るというカタチが生まれました
仏壇に手を合わせる時、その先に故人やご先祖様の存在を感じているのは
日本人特有の死生観であり、時代が変わっても守り伝えていきたいものです
一枚の魂棚にこめられたご先祖様をはじめとする「愛する人へのコミュニケーション」は
現代仏壇に形を代えて
古代からの日本人の死生観を次代に伝えたいと願っております